キングとナイト
なんで、こんな所に早紀がいるの…。

この前の出来事がフラッシュバックする。
体がカタカタと震える。

「……魅夜」

そんな私に気付いた会長は、私を優しく抱きしめてくれた。

「早紀ちゃん。なんで、魅夜にあんな事したんだ!?」

連夜先輩が、私を背に隠すように早紀の前に立つ。

「…みんな、魅夜、魅夜って!なんで、魅夜なのよっ!!私だって、同じ苦しみを味わったのに……!!……連夜先輩。知ってましたか?あたし、連夜先輩の事好きだったんですよ?」

「!!」

連夜先輩が息を飲んだのがわかる。

「魅夜に近づいたのだって、連夜先輩と話したかったからなのに……!」
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