キングとナイト
「なっ!?あんたが何を知ってるって言うの!!?」

早紀は会長に突っ掛かる。

「お前の事なんざ、しらねぇよ。…でもな、魅夜の苦しみを俺は知っちまったんだよ。お前が傷ついちまった事、一番後悔してんのは魅夜なんだよ…!今でも、自分を責めてんだよ!!」

……私の事を思ってくれている、会長。それは、凄く嬉しいのだが……。
…会長は私を絞め殺すつもりだろうか?

強く抱きしめられすぎて、息が出来ない……。

「か、いちょっ!苦しい!!」

ペシペシと会長の腕を叩く。

「あ、悪い…」

パッと会長は離してくれた。

一息ついてから、早紀を真っすぐ見る。
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