キングとナイト
この二人のせいで、魅夜と二人きりになれない。

「ウルセェよ。そこからだと、魅夜の寝顔、見れねぇからって妬むなよ」

「……」

「……」

一応、この二人も魅夜の事が好きな訳で……。

「…俺サァ」

そんな事を考えていると、クリスが口を開いた。

「アメリカに帰る事にした」

………!?

「なんで、そんないきなり!?」

連夜が、クリスに詰め寄る。

「魅夜との婚約は解消になったカラ。そんな俺が、日本に残る理由がナイ。だから、アメリカに帰る事にした」

「此処にいることに理由なんかが必要なのか?」
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