キングとナイト
「じゃあぁ〜、このケーキセットで」

「私はぁ、パフェセットで」

「かしこまりました。少々、お待ち下さい」

そう言って、下がろうとするが、

「嫌ぁ。もっと話そうよ、ミヤ君!」

「ミヤ君ってさ、頭いいの?」

腕を掴まれてしまった。
放してくださいませ……。
だけど、そう言って放してくれる人達では無いので、今さっき身につけた技で、逃げようと思います。

「私と話したいなら、また会いに来て下さい。その時は仕事を終わらせておきますので、後ほどゆっくりお話致しましょう」

ニッコリと笑いかけながら言う。
だいたい、これで放してくれる。
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