キングとナイト
「ハァイ」

「わ、解ったわ」

女の子たちは頬を赤く染めて、私の腕を放してくれた。

私はそそくさと、注文メニューを伝えに隣の空き教室まで移動した。

私のクラスのコスプレ喫茶は隣の空き教室をキッチンと更衣室に別けて使っている。



「ケーキセットとパフェセット、1つづつ!」

「了解〜!あっ、夷隅さん。これ持ってって。5番テーブル」

「承りました」

冗談を含めて返事をして、用意されていた飲み物を持って私は、教室に戻った。




「お待たせ致しました。紅茶とカフェラテです」

5番テーブルのお客様に飲み物を届けたとき、それは起きた。
< 268 / 281 >

この作品をシェア

pagetop