キングとナイト
「知るか、んなこと!!」

「お前は、おとなしくしてりゃいいんだよ!」

今にも殴り掛かってきそうな野郎ども。

……面倒な事になったなぁ。

そう考えつつ、いつでも攻撃できるように構える。

何ともいえない、雰囲気が漂う。
それを破ったのは、聞き慣れた声だった。

「校内でのそのような行為は謹んでいただきたいものだな」

その声と同時に現れたのは、会長及び生徒会メンバーだった。

「よ、遊びに来たぞ。魅夜!」

「クイーン、和菓子はありますか?」

「……ケーキ」

…………もう、何も言いますまい。
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