キングとナイト
理事長室を出て、私は固まっていた。

「魅夜!!」

連夜先輩を筆頭に、理事長室から先輩たちが出て来る。

「連夜先輩〜…」

「お前……、やっぱり無意識だったな」

呆れたように言った。

「だって……」

そう。私はムカついたりすると、無意識に何かを言ってしまう癖がある…。

「でも……」

そんな私の頭を会長がぽんぽんと叩く。

「理事長に刃向かう理由が出来た」

会長が微笑みながら言った。

「見直した」

「貴女には、驚かされます」

鼎先輩と皆川先輩もそう言って、笑った。




そんな時、理事長室では−−−

「ああいうのは、自身ではなく、回りを潰すと早いんだ」

と笑いながら理事長が呟いていた………。
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