キングとナイト
「はぁ〜」

盛大なため息をついて、自分の頭をワサワサとやる会長。

「か、会長…?」

突然の変な行動に驚いた。

「練習、頑張れよ?」

会長はそう言いながら、生徒会室を出て行った。

最後まで、会長の行動がよくわからなかった。




〜体育館にて〜

「夷隅、お前、バスケやった事あるの?」

突然、斎藤が聞いてきた。

「嫌、ないけど…?」

中学の時は、空手オンリーだったから。

「はぁ!? なのにそんなに上手い訳!?」

嫌……、自分で上手いとか、思ってないし……。

「そんなに上手いならさ〜、俺に教えてよ? 魅夜ちゃん」

悪寒が走る。
やべ、コイツに近寄りたくない…。
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