キングとナイト
「そーかよっ!」

会長はいきなり、突っ込んで来た。

速っ…!?

軽々と抜かれてしまった。

「んじゃ、俺も手加減しねーよ?」

「…上等!」

こうして、私と会長の対戦が暫く続いた。




「俺の勝ちな…」

会長も私も息が切れている。

一点差で負けてしまった。

「会長のバーカ…」

ちょっとムカつく……。

「惜しかったなぁー」

馬鹿にしてんですか? 会長。

「んじゃ、俺にご褒美、ちょうだい?」

は? いつから、そういう勝負になったんですか……。

「さっき、俺が決めた」

!! また、心読まれた……。

「何をあげれば、いいんですか?」

こういうのは、潔くやったほうが、面倒くさくないはず……。
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