キングとナイト
「魅夜は、どっちを応援するの?」

弥生に言われて、はっとする。

私は、どっちを応援すればいいんだろ?

連夜先輩? それとも会長?
どっちにも頑張って貰いたい。

「魅夜?」

何も答えない私の顔を弥生が心配そうに覗き込む。

「あ〜、もう!!」

悩んでたってしょうがない。

「会長、連夜先輩!! 両方、頑張ってください!」

二人を応援すればいい。

私の声が聞こえたようで、二人は私に手を振ってくれた。

「魅夜、やるねぇ〜…」

弥生が嬉しそうにそう呟いていたのを私は知らない。
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