こいつが学級委員!?
「あれ?お兄ちゃんは?」
私には1つ上…つまり高2の兄がいる。
いつもなら朝に弱い兄はまだ寝ており、母は私に朝食を作ったら兄を起こしにいくはずなんだけど今日は起こしにいく気配がない。

とうとう見捨てられたか?

「起こしにいくのが面倒臭くなっちゃった」
笑いながら話す母。

「っていうのは嘘で。今日は日直なんだって。だから朝早くに出て行ったわよ」

「なるほど」
そんな話をしてるうちに全部食べ終わり、「ごちそうさま」といい食器を片付ける。

「じゃあそろそろ学校行ってくるね」
残りの身支度を済ませ、玄関で靴を履き奥にいる母に声をかける。
数秒後に母が玄関まで見送りに来てくれた。
「行ってらっしゃい。気をつけてね」

「はぁ~い。じゃあいってきま~す」

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