こいつが学級委員!?
そう思い数分間拓也たちと女子大生の様子を伺う。

だが一向に助けが来るわけでも、女子大生が振り切るわけでもなく…
逆にナンパが酷くなっているような気がする…

「おら!!いいじゃねぇか!!一日くらい俺らと遊ぼうぜ?」

ついには取り巻きのまた別の奴が女子大生の腕をつかみ、大声で怒鳴りだした。
この男は制服からして他校のようだ。

「……っ」
女子大生は怖くて身動きができない様子。

(っちょ、なんでこんなに人いるのに見てみぬふりなの!?この人ごみの中だったら絶対私より強い人、一人はいるはずでしょ!?)

そんなことを私が思ったところで何も変わらない。みんな見てみぬふり。

いくら念のために早めに家を出たといっても時間には限度がある。

そろそろ時間がヤバい。

(もぉ~!!こうなったらしょうがない!!みんなが助けに行かないのなら私が行く!!)

そしてなんの打開策も思いつかないまま拓也たちのもとへ向かった。

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