シークレット*ラブ
ん?


カラオケボックスのレシート?


私は自動販売機のお茶のボタンを押す手を止めて不自然なそれをマジマジと見つめる。


不自然?

それは明らかに
不自然な気がした。

だって…


優斗はカラオケボックスが嫌いな人なのだ。


子供たちが行きたがっても苦手やからと行ったことがない。

だから

カラオケボックスへはいつも私と瑠実と瑠香の三人というパターンに決まっていた。


この日付は?


確か…現場の打ち上げと言ってた日。


打ち上げの二次会だったのだろうか?


無理やり付き合いで?


いや…ちがう。


だって人数が…


2人。


その日優斗は確か
帰宅は朝だったはず?


やはり?


また?


それとも…まだ?




< 116 / 344 >

この作品をシェア

pagetop