シークレット*ラブ
慶吾からのメールをゆっくり読みながらすぐに私の瞳は潤んで文字が霞んで見えなくなる。


溢れて流れ出す涙を手で拭いながら文字を目で追う。


私はいつのまにか子供のようにワンワンと声をあげながら泣いていた。


優しさの溢れる慶吾のくれたメールの一字一句を大切に大切に何度も何度も読み返しながら…


溢れてくる涙は
ぬぐってもぬぐってもしばらく止まらなかった。


そして
私の気持ちももう自分では止められなかった…


泣きはらした顔で
呼吸はヒクヒクいいながら私は返信画面に文字をうつ。


【慶吾…ごめんね。心配かけてほんまにごめんね。

慶吾のせいじゃないねん…。
色んなことを考えてしまってこれ以上慶吾に迷惑かけたらあかんって思ってん。
ほんまごめん】


こんな風に謝る言葉しか書けなかったんだけど……。


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