シークレット*ラブ
カツカツとヒールの音を響かせながら、足早に公園へと向かう。


目指す公園が視界に入ってくると私の心臓はまた早く波打った。


そして一台だけ止まっている車を見つけた。


車種と色からして
多分あの車だ。


車のナンバーを確認して、助手席の窓をコンコンとたたいて軽く微笑みドアをあけた。


「…は、はじめまして」


やだっ…。

私の第一声はこんな言葉?


緊張して気の利いた言葉を用意してなかった私は、こんなふうな挨拶をしながら助手席へと乗り込んだ。


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