シークレット*ラブ
そんな私を見て慶吾はクスッと笑って


「初めまして。
なんか緊張するなぁ~。」


「私もやよ~。」


だって…

緊張して慶吾の顔がまともに見れない。

会いたくてしかたがなかった慶吾が、
今こんなにも近くにいるなんて…。


なんだか頬が紅潮してくる。


「舞…どこ行く?」


「ん…と、どこでもいいよ」


舞ってサラッと呼んでくれた事に何故かとても照れてしまった。


でも…

初めて呼ばれた気がしない。

違和感も全く感じなくて、なんだかとても心地よく胸に響いてきた。


「じゃ~ランチするにはまだ早いしドライブでもしよか?」


そう言って慶吾は
私のシートベルトをさりげなくつけてくれた。



その行為に


ほんの少し落ち着いてきた私の心臓がまた忙しく動きだした。


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