シークレット*ラブ
「…慶吾…今日はごめんね。
私が無理に会いたいなんていうたから…」


「…ええで。
快気祝いやしな?」


私のグラスに慶吾のグラスをコツンと乾杯させながら、そう言って笑う慶吾の笑顔はとても眩しかった。


「いっつもは困るけど、たまの無理やったら聞いたるから…」


そんな優しい言葉をかけられたら…


私はどうしたらいいのかわからなくなる。


「…慶吾は何でそんなに優しいのん?」


つい…そんな言葉を返してしまった。


「…俺か?
それしか取り柄ないしな?」


そんな風に冗談まじりに笑う慶吾が愛しくてたまらなくなる…


胸がドンドン苦しくなると同時に

こんなにも慶吾を好きになってしまっている

そんな自分にまた気づかされていた……

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