シークレット*ラブ
帰りの車の中

あと少ししかない2人の時間を名残惜しそうに手を絡めて握りしめる。


「…慶吾

こんな関係になっちゃったけど、でも慶吾の家庭を壊そうなんて思ってないから。

重荷にさせるつもりもないから……でも…」


「わかってるで。
ちゃんと愛情そそぐから安心しとき。」


ギュッと手を握ってそんな言葉を返してくれる慶吾に


「…でも、慶吾には大切な家族が……

慶吾も罪悪感、いっぱい感じてるでしょ…?」


今更ながらの言葉なのだけど、そう聞かずにはいられなかった私。


「そら…あるで。

でも俺にとっては舞も大切やしな。
おまえの事心配やし…

こんな関係許されへんやろけどな…
俺は家族も舞も大事にする。

おまえの向こうにいてる家族にも思いやりの気持ちを忘れんようにするから…」



< 246 / 344 >

この作品をシェア

pagetop