シークレット*ラブ
「お待たせ~」


すぐに戻ってきた私の手に持つケーキの箱を見て


「ん…?

どっかで一緒に食べるん?」



「はい。
これは慶吾にあげる。

前にレアチーズに凝ってるって言うてたやん?

よく家族に買って帰ってあげてるって。」


意味がわからないと言った顔で私を見つめる慶吾に


「レアチーズケーキ
4つ買っといた。

これは私のおごり。
これもってちゃんと家帰ってあげて」



「…え?」



「奥さんもきっと今日は1日ずっと気にしたままやと思うよ?

慶吾の帰ってくるの待ってるはずやよ?」


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