シークレット*ラブ
駅前のスーパーに立ち寄って夕食のメニューを考えていた時に慶吾からメールが届いた。


《今日はほんまありがとう。

子供たちがケーキ喜んで食べてる間に、どさくさに紛れて謝った。

まだ完全にいつもの雰囲気に戻ってないけど、普通に話せたからもう大丈夫。


一人で悩んでたら多分今日は帰ってなかったやろなぁ~

ほんま心配かけたな。
ありがとう》



寂しい気持ちもありながらも

ほんとに良かったと心から思えてほんの少し笑顔になれた。


やっぱり

慶吾には笑顔でいてほしいから…。


幸せのままで笑っててほしいから。



これで良かったんだ。

もう一度自分に言い聞かせていた。


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