シークレット*ラブ
ちょっと汗ばんだ額の汗をタオルでそっと拭うと…

優斗がゆっくりとまだ虚ろな目を開いた。


「お粥作ったけど、食べれそう?」


優斗はコクリと頷いてベットの上で上半身をゆっくり起こした。


梅干しを少し入れたお粥をほんの一口だけ食べると


「うまいわ…。」


ちょっとかすれたような声でそう呟いた。


「そう?
少しでも食べたらすぐに良くなるはず。」


お粥を美味しそうに食べる姿を見て、少し微笑む私に


「…ごめんな。」


「…え?」


優斗からポツリと放たれた言葉に驚かされた。


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