シークレット*ラブ
「さっきなぁ…

瑠実に言われたんやけどな?

ママがしんどい時にパパはママの心配全然してあげてなかったのに…

でも

ママはパパがこうやって熱が出てしんどい時に、ちゃんと心配してくれてる。


そんなママの事

もうちょっと大切にしてあげてほしいって……」



瑠実………



体調の悪いせいもあり瑠実の言葉に余程こたえた様子の優斗だった。


私も涙がこみ上げてきそうだった。


でも


私はそんなにいいママじゃない……


家族を裏切って
自分の不満ばかりの弱いママやのに…


そんな風に
瑠実にかばってもらえる資格なんてないのに…



そして

優斗からの『ごめんな』という一言にも

胸がギュッと締めつけられるくらい苦しくなっていた。


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