シークレット*ラブ

夫婦の距離

「おはよっ」


玄関のドアを開けてひさしぶりに飛び込んできた親友の顔に笑顔で迎え入れた。

「みなみ~!!」


みなみはボアのスリッパをささっとはきながら


「舞?なんか顔疲れてるよ?
ちゃんと寝てる?」


笑顔で迎えたつもりなのに…


「…なんかね…
色々考えてばっかりで全然眠れなくてさ…」


「そっかぁ…」


リビングのソファーに腰掛けたみなみは、ふと隅においてあるボストンバックに目をやり


「優斗さん…ほんとに明日出発しちゃうの?」


みなみは心配そうな顔でそう言った。


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