シークレット*ラブ
「確かに悩むよね?

瑠実ちゃんや瑠香ちゃんの学校の事もあるし……

そんな簡単にはね…」


溜め息混じりで表情を曇らせ、一緒に悩んでくれるみなみ。


「…私ね、
確かに子供たちの事もあるんやけど……

でも……


慶吾の事がね、やっぱり頭に浮かぶねん。

離れなきゃって思ってたのに…

東京に行ったらもう二度と会えなくなるんかなぁ~って……

そう思うと、
胸の奥が痛くなって苦しくなって、涙が溢れてきそうになって、

パパと離れる事よりも慶吾と離れる事の方が悲しいんかな?とか……



ほんまに私って最低やんね?」



「……舞」


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