シークレット*ラブ
「慶吾さんの存在大きいもんね…。
離れるのはやっぱりつらいよね…。

でもさ、
優斗さんの事もやっぱり大切に想ってるんやね?」


「……」

また答えられない私にみなみは続けた。


「だから悩んでるん
ちがう?

もし…優斗さんがどうでもいい人やったら、きっとそんなに悩んでないと思うし……
いなくなったら楽になるし自由になるしって逆にホッとしてるんちがう?」


「…そうなんかな…」


みなみの言葉に
まだはっきりとうなずけない私。


「ごめんね、みなみ。
私の話ばっかり聞いてもらって…」


「…いいよ。

いつも事後報告の舞が頼ってくれて実は嬉しいんよ。」


「ありがとね。みなみ。」


みなみは照れくさそうな顔をしながら、紅茶に手をのばした。


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