シークレット*ラブ
私がついてきてるのか?

なんて全然お構いなしで、

いつも早足の優斗に小走りして必死についていってた。


そんな私の事を……
多分気づいてなかったんだろうね?


それが


私たち夫婦の距離だったのかもしれないね?


追いつけそうで
追いつけない?


お互いに同じ道を歩いているのに、お互いを感じるには少し近いようで遠い距離。


そんな事を優斗の後ろ姿に問いかけていた時………


…え?


……うそ?


優斗がクルリとこっちを振り向いて視線がぶつかった!


「相変わらず、ゆっくりやな?」


そんな風に少し微笑んで私が追いつくのを待ってる?


心臓がドキンとなった…


< 311 / 344 >

この作品をシェア

pagetop