シークレット*ラブ
搭乗手続きを済ませて、出発ロビーで2人で腰掛ける。


伝えなきゃいけない事を言わなきゃ。


そのために空港まで見送りに来たんだから…。


ほんの少し深呼吸してから


「……パパ…?

瑠実と瑠香にちゃんと話して、今の学期が終わったら私たちも一緒に東京行くよ。」


「……え?」


やはりものすごく驚いた顔の優斗。


「…だってさ…

パパ1人で何にも出来へんしさぁ~。

料理も洗濯も1人でなんか絶対に無理やん?」


ものすごく悩んだ末に決めた素振りなんて見せずに、いつもみたいに淡々とした顔で話した。



優斗は優しい笑顔で少し目を細めながら

「…ありがとうな」


そう呟いたんだけど…

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