シークレット*ラブ
『好き』


なんて言葉言えるはずない。


『好き…』
という言葉が今頭の中に浮かんだこと自体も自分で驚かされてるのに。


何をどうしたいのか?


聞かれても答えられないくせに…


またパニックになりながら自分の答えが見つからなくて、

ただ…

自問自答をくり返していた。



でも…


でも…


このまま慶吾の存在が私の前から消えてなくなってしまうのはいや。


それだけはいややねんもん。


その気持ちだけは
はっきりわかっていた。


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