この空の下で
そう必死に叫ぶ中野の姿はかっこよく見えた。こんなに私達の為に叫んでる人がいるんだね。私の目からは涙が溢れて止まらなかった。

「大丈夫か?」

いつの間にか普通科の生徒はいなくなっていた。

「うん、私達のことを思ってくれてありがとう。」

中野の言葉は誰かが同情してくれた言葉よりも心に響いた。1つの命。その言葉を私は忘れないと思う。
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