アイスクリームの美味しい食し方
それに、
苦手なんだよね。

「忙しくなる時間だね。」
私は、独り言を言った。


「今日は、いいでしょう。
忘れてみる練習です。」
新は怒らずに
私の頭を撫でた。




なんで、こんなに優しいんだろう。

私は泣いてるのが分からないように
新の肩に頭を置いた。


全部わかってるのかもしれない。
何回歩いても
落とし穴に落ちてしまう道。

整理整頓を何度しても、
足元から崩れてゆく。

だから、忘れたふりをするんだ。
分からないふりをするんだ。

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