アイスクリームの美味しい食し方
「つまり、
お菓子調理部に
お菓子づくりを教えに
新くんに来てもらうよう
新くんを説得してほしい…と。」

えみが分かりやすく
まとめた。
話を聞いているうちに
ガレットはえみのお腹に収まった。

えみ、明日撮影なのに
大丈夫だろうか。

「そっそうです!
私、せっせせせ説明が下手で!」

三橋さんは、
あたふたと謝り倒した。


「そんなに、緊張しないで。
私たち同級生じゃない。」

私は、彼女に言った。

「む、む、む、む、無理です!

こんな、美しいお二人に
話しかけるだけでも
1ヶ月かかりました!」

三橋さんは、もう焦点が全然あってない。

「三橋さんもとても素敵じゃない。」
私は、
出来るだけ、優しく笑いかけたつもりだった。


「ひぃっ!!」
三橋さんは、
どこかで見たことあるような
反応をして、
椅子ごと倒れた。




あ、
新の冷たい笑顔を
怖がってた私にそっくりなんだ。
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