アイスクリームの美味しい食し方
えみを説得し、
とにかく、お姉さんが帰ってきてることを言わないでもらうようにした。

えみに協力してもらい、
文化祭の準備を頼まれたということにし、
新にお店を休ませてくれと願い出た。

「チカもですか。
実は俺も調理部に頼まれたことがあって…」

ほっ。
助かった。

「そうなんだぁ。

…でもお店大丈夫かな。」

最近忙しいしなー。

「平日だし大丈夫ですよ。
店長には俺が言っておくし、
学業が優先なんだから。」

新はそう言って、
私の頭を撫でた。

「ん。」

私は新の顔を見つめた。

顔がほんの少し、
私に近づいた気がしたが、
すぐに、離れた。








何?





どっドキドキさせないでよー!

新は、
じゃ、と言ってその場を後にした。
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