アイスクリームの美味しい食し方

亜月と宗次郎

16歳のとき、
私はお店に入ってきた
宗次郎さんに一目惚れしたの。

最初は、気にも留めてくれなかったけど、
私は気にせず、
押せ押せアピールを続けた。

自分が美人だということも
年の割りに身体に色気があることも
武器になるものは全部使ったのだ。


「君は美しいですよ。
私には勿体無い。」

冷たく笑う彼の笑顔に
ますます恋心は深まって行った。


無理矢理酔わせて、
襲って、
脅迫するように
結婚をした。


「大切にします。」

彼は、優しくそう笑うだけだった。
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