アイスクリームの美味しい食し方
「…よかった。無事で。
本当に。」

電話の向こうで、
息を切らしながら泣き崩れる新。

さっぱり意味が分からない。

「…新?
私がお姉さんと一緒なの知ってたでしょ?
何をそんなに心配してたの?」


私は不思議で仕方なく、
そう聞いた。

「馬鹿!だからでしょが!
姉さんに何かされてやしないか心配で、
一晩中探してたんですよ!
今どこ!迎えに行きます!」

新は、受話器の向こうで憤慨した。

む。
何?実の姉に言う台詞?

「何それ。
お姉さんは優しい人だよ?
新こそお姉さんにひどいじゃん!」

私はついカッとなり
そう答えた。


「チカには姉さんの恐ろしさが
分かってないんです!
その人のそばにいては危ない!
早く今の場所言いなさい。」

新の言葉に耳を疑う。






「やだ。」

私は静かに答えた。
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