アイスクリームの美味しい食し方
「おはようございます…って


何?この暗い空気。」

三田さんが出勤してきた。

私たちは、
小さく挨拶した。


「おいおい。
まだヤキモチ焼いてんの?新〜。

まじで嫌われちゃうよ?」

三田さんが
佐々新の肩に手を置いた。

「最初から嫌われてますから問題ありません。」
佐々 新は答えた。


「はい。最初から大嫌いですから、
何にも変わらないので、
佐々 新も三田さんも
気にしないで下さい。」
私も負けずに答えた。

そうだよ。
最初から大嫌いだから、
今更あんなのなんてことない。


キスも、
昨日のも
全部犬に噛まれたのも同じ。

ぜんっぜん
平気なんだから!!


がしゃん!

私はボウルに当たってしまった。


「大事に扱いなさい!!
君は仕事もまともにできないのかっ!」

佐々 新が、
やっと私を見た。

「…す、すみません。
気をつけます。」
私は彼を睨み返した。
< 59 / 228 >

この作品をシェア

pagetop