アイスクリームの美味しい食し方

「よかったああああ！！！

うわああああああん！！」

目が覚めると
目の前でえみが号泣していた。

「は？えみ？どうしたの？」
私は辺りを見回した。
病院？え？なんで？

「もう、目が覚めなかったらどうしようかと思った！！」

わんわん泣くえみ。

私は訳がわからず戸惑っていた。


「えみね、みんながエスカレートしてくのが怖くて、
モデル仲間に頼んで町中王子を探してくれるよう頼んだのね。」

え？

佐々 新を？


「でね。ようやく見つかって王子と駆けつけた時には、
チカ、保健室でね。
一応先生と相談して、
病院に来たら、
あばら骨にヒビ入ってるって。
もうびっくりして。」

えみはしゃっくりをあげながら泣いた。


優しい子だな。


私なんて全然彼女に心を開いてなかったな。

私が逆の立場なら、
何にもできなかったと思う。


「ありがとう。えみ。
心配かけて、ごめんね。」

私はぎゅっと
えみを抱きしめた。