アイスクリームの美味しい食し方
退学届を受理されることはなかった。
しばらく休学するよう
学校に言われ、
母と相談して、
遠い親戚の家でお世話になることになった。

学校にはぎりぎり通えない距離だった。


えみに別れを告げたが、
佐々 新には言えなかった。

合わせる顔もない。

全部嫌がらせだと決めつけ、
親切を踏みにじり、
大切なものを叩きつけ、
あばれて払いのけ、
最後には甘えたのだ。


だけど、きっといつか
ありがとうとごめんねを言える日が来るよね。


心配なのは、母のこと。
頻繁にゆけなくなることが不安だ。

お母さん、
毎日手紙を書きますね。


私は、少ない荷物でこの町を出た。

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