アイスクリームの美味しい食し方
私は、もうこれ以上の失態を
こんなイケメンさんに見られたくないことと
もう一つの理由で青くなった。


「け、結構です。」

私は、頭を下げ、
その場を立ち去ろうとした。


ぐっ!



「え?」


彼に腕を掴まれ、
止められたようだ。


「いいから、食べなさい。
美味しいですから。」

クッキーが
私の顔面に近づき、


「ひっ!!」


ぱしん!
私は思わずそれを
払いのけた。


「…あ。」


クッキーは地面に叩きつけられた。

私は、なんてことを。



彼は冷たい目で私を見て微笑んだ。







「すみません。ですぎた真似を。」



それから、彼はクッキーを拾った。



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