アイスクリームの美味しい食し方
「き、嫌いなんです。甘いもの。昔から!

ごめんなさい!!」


私は、もうそれ以上そこには、
絶対いられなくて、
走って逃げた。


走って走って
濡れた髪が乾くほど、
どこかに向かって走った。


冷たいのに甘い彼が
とにかく怖かった。


あれ以上近づかれたら
彼を叩いていただろう。


私は、15歳にして
色んなものをなくしてしまったのかもしれない。


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