アイスクリームの美味しい食し方
「だって、
あんたたち、
どう見たって恋人同士でしょ。

なんだったら金婚式までした
長年寄り添いました的な
空気を醸し出してるわよ?」

つぐみさんは、
パッケージング用のリボンを
ザクザク切りながら喋った。

もう6時を過ぎてお客さんも少ないので、
私たちは、明日の焼き菓子用の
ラッピングの用意をしながら
話をしていた。

「だって、でも、
本当に付き合ってないんですって。」

私は正直に言った。

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