鳩のジョニー

鳩二郎「ばっきゃろー!」


小さな声しか発したことのないと思っていた鳩二郎が大声をはりあげ、ジョニーはびくっとした



鳩二郎「男ってのはなぁ、守るものがある奴のことをいうんだよぉ!

お前はジェシーちゃんを守るために戦ってるんだろ?

あ?
俺はお前を守るために戦ってんだ!

てやんでーが」



そしていつもの口調に戻った鳩二郎は優しく言った



鳩二郎「…いってやんな…ジョニー…」



鳩二郎はサングラスを外した。

片目がなかった。



ジョニー「は、鳩二郎さん…」



鳩二郎「いけっつってんだよ!!!」



ジョニーは飛んだ。

目から熱いものがこぼれるような気がした。




鳩二郎「…俺も…かっこつけすぎちゃぁ……いけないねぇ…」



目の前にはカラス達が激しく突進してきていた



ぽっぽっぽ…鳩ぽっぽ…



地面にサングラスが落ちて


…割れた…





ぽっぽっぽ、

鳩ぽっぽ、

豆がうまいか、

食べたなら。

一度にそろって

飛んで行け。





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