君に会えるまで


トイレから戻るとメールの着信を知らせるランプがピカピカ点滅していた。


誰だろ…ミーナかな…


吐いたことで疲れきっていたアタシはフラフラとベッドに寝ころびケータイを開いた。


知らないアドレス…


タイトルは…


『シンより』


シン…?

シン!?


アタシはガバッとベッドから起きあがると何故かオロオロしながら内容を読んだ。


『メールありがと。
突然ごめん。
俺の変化に気づく人がいると思わんかったし正直ビックリしたで(笑)
良かったら名前教えてくれへん?
俺の感情見破った記念すべき第一号さんやからな
俺は新之助(しんのすけ)
よろしくな』


アタシはまさか返事があるなんて思わなかったししばらく放心してしまっていた。

返事しなきゃ!

疲れも何処かへいってしまったアタシは急いでカチカチとメールを打った。


『アタシは麻絢。
マアヤです。
みんな呼びにくいからマヤって呼んでるけど。

てかメール返ってくるって思ってなくてビックリしましたー
アタシの勘違いじゃないかって思ってたし…

良かったです( ´艸`)』


アタシは微妙な敬語を使いながらメールを打った。


シンがどれくらいの年齢かもわからなかったし無難な文章で書き終えて送信する。
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