君に会えるまで
『そうなんだ…そっか…うん!マヤの好きな人ならきっといい人だと思う。だってマヤが選んだんだもん。トールくんよりきっと男前なんだよね?あ、写メとかないの?見てみたい!』
アタシが普段恋愛話をしないからかミーナはあっさりと納得した。それどころか興味津々と言った感じでアタシに近寄ってくる。
『写メは交換しよっかって言ってる段階で…ってかミーナ、とりあえず電車来たし乗らなきゃ、ね?』
アタシはミーナの手を引っ張って高校に向かうための電車に乗り込んだ。
学校に着く間もずっとミーナはシンに送るための写メのことばかり言っていて撮るためにアタシを可愛くするのだと張り切っていた。
『せっかく送るんだから可愛くしなきゃ!マヤは美人だし髪も綺麗なんだからアタシに任せておきなさい!』
普段あまりメイクをしないアタシは結局ミーナに休憩時間いじられるということで話がついた。