君に会えるまで
休憩時間。
お昼の時間ということもあり教室にいる生徒はまばらだ。
ミーナに少し待っててと言われ、アタシは自分の席でぼんやりと外を眺めていた。
シンはアタシを見てどう思うだろう。
ミーナみたいに可愛かったらアタシ自信持って写メ送れるんだけどな…
そんなことを考えているとミーナが『マヤマヤマヤ〜♪』と呪文のように歌いながら教室に戻ってきた。
大きなメイクボックスを抱えて。
『え、ミーナさん、それは一体どっから借りてきたの?』
『これ?演劇部。ちなみにサキちゃんも連れてきましたー』
ミーナの後ろからサキがニコニコしながらやってきた。
サキは演劇部。裏方だがメイクや衣装の指示は全部サキがしている。
素人のアタシが見ても才能はかなりある。
でもサキは…