君に会えるまで
『わかったから早くやっちゃって』
アタシはサキの喋りを遮り諦めてこの二人の手にゆだねることにした。
もうどうにでもなれ…
アタシが言葉を発してからのミーナとサキはお互いに見つめ合いニヤリとして大きなメイクボックスをアタシの前の机に置いた。
机1つじゃ置ききれないくらいの道具が溢れ出た。
教室にいた他の生徒はおもしろ半分にアタシを見てた。
注目されたくないなぁ…
アタシの気持ちは無視されヘアバンドで前髪を上げられた。
メイクするときのサキは真剣でカッコイイなぁって思った。
ミーナはサキが言うものを次々と手渡していく。
道具の名前がわからないアタシは言われたモノを渡すミーナもカッコイイと思った。