君に会えるまで
シンのメルマガを読み始めて一ヶ月が過ぎた頃、
アタシはシンのメルマガに違和感を持ち始めた。


何かこう…表現しにくいんだけどたまに沈んでるのをわざとテンションあげて書いてる気がしたんだ。

ホントちょっとした表現の違いなんだけど、
いつも顔色ばっかりうかがってきた臆病なアタシにはわかってしまった。


その日のシンのメールは一段とそれが伝わってきた。

痛々しいくらいに。

だからアタシは思わずメールをしてしまったんだ。


「無理しないでください。」って。


送ってふと我に帰ったとき思った。

アタシってすごい馬鹿なことしたんじゃないかって。

アタシの勘違いかもしれない。

アタシの思い過ごしかもしれない。

アタシが勝手に思ってただけかもしれない。


あーぁ、馬鹿やっちゃったなぁ…


アタシは送信したメールを見て溜め息をついた。


< 3 / 44 >

この作品をシェア

pagetop