君に会えるまで

それからアタシは1人でカフェに行った。
ミーナが心配そうな顔でついて行くって言ってくれたけどトールくんと話すのは2人の方がいいと思って断った。
アタシが店に入るとトールくんはすぐ気付いて席まで来てくれた。

『1人で来るの初めてだね。ミーナちゃんと喧嘩でもした?』

アタシは首を左右に振って俯きながら小さな声で言った。

『トールくんに話があって…あの…アタシさ、トールくんが好きって言ってくれて嬉しかったよ。トールくんカッコイイし優しいしホントに素敵だって思うから…』

トールくんはアタシの向かい側に座って何も言わず聞いてくれた。
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