君に会えるまで

『でも…アタシ好きな人がいて…トールくんと付き合ったら大切にしてくれるのもわかってるけど…好きな人を好きでいたいんだ』

アタシが泣きそうな顔をしてたのかトールくんは頷きながら微笑んで頭をなでてくれた。

『そっか。ちゃんと言ってくれてありがとう。でもさ、俺のマヤちゃんに対する気持ちも軽いもんじゃないからもう少し好きでいさせてほしいんだ。女々しいかもしれないけど』

そう言って苦笑いを浮かべたトールくんを見てすごく胸が痛んだ。

その後少しだけトールくんにシンの話をして今日撮った写メを見せたら『一緒に撮りたかった』って言って悔しそうにしてて思わず笑ってしまった。

帰り際、アタシが手を振るとトールくんは笑顔で

『泣かされたらいつでも慰めてやるからなー!それで俺のモノにしてやる』

って笑いながら言われてアタシも笑いながら頷いた。

トールくんの優しさが心を軽くしてくれた。
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