君に会えるまで
『てかミヤちゃんにも毎回迷惑かけてるよな〜…本当毎回申し訳ない。あ、ケーキなら俺おごるからさ、何か食べるか?』
トールくんはアタシに話をふってきた。
いつもミーナにしかケーキをださない店長さんの代わりにトールくんがアタシにケーキをおごってくれる。
毎回は申し訳ないので断ることが多いけど今日ゎお腹が空いてたし素直に受け入れる。
『じゃぁお言葉に甘えてベリーのケーキ1つ』
『ミヤちゃんベリー系好きだな。この前はラズベリーだしその前はイチゴだったし』
ハハッと笑うトールくんは可愛い。
八重歯が覗く笑い方で癒される。
すぐに持ってくるからとトールくんが席を離れるとミーナがジッとアタシを見てた。
『トールくんてさ、絶対ミヤのこと好きだよね』
『ふーん…って、アタシ?ないないない。絶対ないわー』
アタシは大爆笑してしまった。
トールくんがアタシを?
あるわけがない。
惚れるなら断然ミーナだろう。