キミの瞳に恋してる ~運命の人は鬼上司!?~
あっと思った瞬間、持っていたカップが俊によってテーブルの中央に追いやられた。
そのまま引き寄せられ、唇を奪われる。
「ん……っ」
息をする暇も与えないほどの、強引なキス。
ああ……私は、冷たいこのひとのする、熱いキスが好きだ。
もっと求めるように口を開いた瞬間、彼はあっさり離れていった。
「ほら。そういう溶けかけのアイスみたいな顔するから、放せなくなる」
にやりと、意地悪く笑う。
溶けかけの……って、全然例えうまくない。可愛くない。
反論しようとしたら、また息を奪われる。
倒れないように肩に手を巻き付けると、彼の器用な指が私の髪を束ねていたシュシュを取り去った。
はらりと横髪が肩に落ちる。
すると、キスをしながら、俊の手がブラウスのすそから侵入してくるのを感じた。
「ちょ、ちょっと、まって……」